2008年8月9日

A Creative Vision - 任天堂の宮本茂氏による基調講演

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いまさらながらですが、Game Developers Conference 2007任天堂の宮本茂氏による基調講演から宮本さんの創造力について学ぶ。

3つの任天堂のビジョンに続いては、宮本氏自身の開発者としてのビジョンが語られた。


宮本氏がゲームを開発する際、その基本となる遊びは考えるが、どのゲームにおいても、そのゲームをプレイする人の顔を常にイメージするという。宮本氏は、初めてDSに触った人たちのムービーが掲載されている「My First Touch! DS」の一部を紹介し、「遊んでいる人の顔だけではなく、周りにいる人の幸せそうな顔が僕を満足させてくれた。これが僕の進みたい道だと思った」と語った。宮本氏はこの後も、「プレーヤーの喜ぶ顔」というキーワードを繰り返し使い、その重要性を示した。


しかしゲームの開発において、チームがそれを見失うことがある。そんなときに宮本氏は、「本当のエンターテイメントを引き出すため」として、『ちゃぶ台返し』を敢行する。「自分が作っているものをよく知りすぎて、プレーヤーがこれをよく知らないことを忘れてしまう。ゲームはプレーヤーの視点で見ながら作ったほうがいい。そのほうが作り手の与えたい正確なイメージが伝わる」といい、自らの作品を客観的に見るよう説いた。


宮本さんの創造力の源は、プレイヤーの喜ぶ顔ってのが、キーワードだと再認識。

他の人に喜んでいただけるのが、自分の喜びなんだと。

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