2008年2月17日

フィンランドメソッド実体験 - 受けてみたフィンランドの教育 -実川 真由さん, 実川 元子さん





受けてみたフィンランドの教育
この本は、日本で中高一貫の進学校に通う普通の女子高生の実川真由さんが、
フィンランドに一年間留学した体験記です。

フィンランドは、教育大国として知られています。

気になった箇所をピックアップしてみましょう。


・フィンランド人は、とにかくやさしかった。
 「はにかみ」というのが、フィンランドの人を考える上でのとても大きなポイント。

・すべてタダ
 小、中学校までは義務教育、高校からは義務教育では
なくなるというスタイルは日本と同じである。
 しかし、大きく違うのが、基本的にすべてタダである。学費以外に、昼食と軽食もタダである。

 大学は、すべて国立、学生は毎月国から奨学金を受け取ることができる。

学校の寮費も無料である。

・塾なんてない。
 フィンランドに受験戦争なるものには、絶対に存在しない。

・学校は、
 フィンランドにとって、学校という場は、勉強する場というのを強く感じた。

授業中に寝るなんて、信じられない。


・校則がない
 くちびるにピアス
 髪を赤く染めてきている子
 先生の前で、たばこをとりだして一服する子

 先生は、まったく注意しない。

 こういう生徒でも、授業中になると先生の話を一言も聞き漏らさないように聞いているのである。

・フィンランドのテストは、
 知識は前提。
 フィンランドのテストが意味にすることは、詰め込んだ知識について、自分自身の意見を書くことにあるからだ。

選択式のテスなんて、皆無である。

また、特徴的なこととしてテストに時間制限がないことだ。

・暗算
フィンランドの人は暗算が苦手

・留年
フィンランド人にとって落第することは、特に恥じることではない、
むしろ、分からないことを分からないまま卒業することが一番恥じることだそうだ。



私が、本書を読んで一番感じたのは、先生の質の高さ。
これは、実川真由さんも感じたそうです。

中でも、エヴァという国語の先生との対応は参考になります。

エヴァ先生は、いつもフレンドリーで笑顔、元気いっぱいの女の先生であるが、
その反面、出す課題の量は半端なではなかったそうです。

エヴァ先生だけは、真由さんに対して、はじめから
フィンランド語で話しかけるのをやめなかった先生だったそうです。

真由さんはこう書いています。


「エヴァはありがたいことに様々な課題を私にくれたが、
エヴァの課題に対する扱いで私がとても気に入った点 がある。

出した課題に、点数をつけたりレベルを判断すること がなかったことだ。

これはどのくらいのレベル、これは何点、と評価する ことを絶対にしなかった。

その代わりに、すみっこに彼女のきれいな字で、
「この部分が好きよ」とか、
「この部分が気に入ったわ」という
感想が記してあった。

これは英語(の先生)のハンネと同じだった。」


たぶん、留学生だけではく、すべての生徒に対する扱い
なんだと思うのです。


何か読んでほっとさせられましたね。
はにかむ、照れ屋の部分も日本と少し共通していて親近感がわきましたねー。

あなたもこの本を読んで、フィンランドの教育に触れてみるも悪くないかもしれません。


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